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2004年10月12日、日本一の桃の里である山梨県東八代郡一宮町が、石和町、御坂町ら5つの近隣町村と合併し笛吹市となる。![]()
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stillichimiya(スティルイチミヤ)は、その理不尽な合併に反対した9人の若者によって起きたムーブメントである。中心メンバーは、ソロとしても活動する田我流(でんがりゅう)、MMM、Young-G、BIGBEN。また、Young-GとBIGBENのプロデューサー・デュオ=おみゆき CHANNELが、独特の一宮ワールドミュージックとも言うべきサウンドを奏でている。これまでに、「一宮町合併反対音頭」を含む1st album「stillichimiya」の配布、そして2006年2nd album「One Peach」、2007年ミックス・アルバム「Place 2 Place」、2008年には田我流(でんがりゅう)のソロ作品集「JUST」を発表し、リリースを重ねライブをしていく中で着実に故郷「一宮」の名前を全国に広めている。

既にLocal Town Classic化した"一宮町合併反対音頭"を含む1st「stillichimiya」では、経営破綻で潰れた近所のスーパーに手向けた"サンマートを弔うガキ共の鎮魂歌"など、「一宮町」という田舎町の現状が枠にとらわれない自由な表現のもとに描かれ、その地元を愛する志に共感する新たな仲間たちが県内から一宮に集結。今のクルーの母体が形成される。
2006年7月には2nd「ONE PEACH」を作成。1995年に山梨県内で爆発的な人気を得た甲州弁RAP"だっちもねえこんいっちょし"(原田喜照氏作)をカバーした"D.N.I" をはじめ、ファミコン世代のメンバーがGAME愛を全身全霊でぶつけた"Computer Familia"や、甲州名産のぶどう酒(ワイン)と農業と無尽(飲み会)をテーマにした"呑めし"など収録している。1stで築いた地域性は色濃く残しつつ、町内から県外やがては天竺をも見据える世界観を表現しstillichimiyaでしか作り得ない独創性に富んだアルバムにまとめ上げた。また、収録曲"D.N.I"を、SEEDA & DJ ISSO のミックスCD「CONCRETE GREEN.3」を提供するなどし、甲州弁が生む独特のFLOWが全国のHEADZに高い支持を得た。
その後、田我流のソロ作を中心に、BIGBEN、MMM、Young-G、KTY、PONYなどstillichimiyaメンバーの、遠くはなれた場所、絆を結ぶ仲間達の音を募り集めミックスCD「Place 2 Place」を発表。山梨の重鎮DJ NASがミックスを手がけ、全国の過疎地を代表して山梨一宮から各地方の燻るろくでなし達へ向けて放つメッセージは人から人、場所から場所を繋いで彼らの町の名前を知らしめた。
2008年には「宮のスーパーエース」こと田我流が、渾身のソロ一枚目、作品集「JUST」を発表。おみゆきCHANNELを始め、県外のプロデューサー達とタッグを組み、田我流の等身大のリリックが多大なる反響を呼んだ。収録曲"墓場のDigger (feat. & prod. by BIGBEN)"は、Mary Joyの「The TBS Project」や、Yukichi Recordsの「YUKICHI DE PYRAMID」などのミックスCDにも収録され、同曲のMusic Videoは各界で話題騒然。
そして2009年。近年制作していた楽曲を一枚のEPとして編集することに着手。クルーとしては「One Peach」以来となる最新音源集「天照一宮」として、2009年5月にMary Joy Recordingsより発表する。同年夏発表予定の、おみゆきCHANNELリードアルバムの発表を見据えたずんぶい作品集である。
stillichimiyaは、山梨県一宮町の代表でありながら、実は全国の田舎町を代表している。日本のHip Hop、そして音楽の未来は全国のローカル・タウンの興隆にあり、stillichimiyaはそのモデルとしての役割も担っているのだ。田我流は、現在も全国各地をライブして回る日々を送っている。


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